諸宗教間の対話 Interfaith Dialogue
参照 ⇒ エキュメニスティ Ecumenicity
カヨ子基金がアレッポに孤児の家を開設したのは,シリア正教会のアレッポ大主教グレゴリオス・ヨハンナ・イブラヒムとの約束による。
岩村牧師は2006年,京都で開催された世界宗教者平和会議(WCRP)の第8回世界大会で、イブラヒム大主教と初めて会った。その後も交流を重ね,内戦勃発翌年の2012年に再会した際には,シリアのために涙を流して共に祈ったという。その時に約束したのが,アレッポに孤児の家を開設することだった。
しかし,イブラヒム大主教は2013年,テログループに誘拐され,消息が分からなくなってしまう。岩村牧師は2017年,イブラヒム大主教の消息が分からない状況のまま,孤児の家を開設するためアレッポに向かう。その際に降り立った隣国レバノンの空港で出会ったのが,現在孤児たちの世話をしてくれているシリア正教徒の夫妻だった。
イブラヒム大主教と交流があったという夫妻は,アレッポで家具会社を経営していた。しかし,内戦下のシリアに日本人が単身来たこと,また岩村牧師とイブラヒム大主教の友情,約束,相互理解,そして孤児の家開設に対する熱意に心を打たれ,夫妻自らが孤児たちの世話をしてくれることになったという。
2023年2月6日の地震は,孤児たちだけでなく,彼らを世話する夫妻にとっても大きな試練となっている。カヨ子基金は,地震によりさらに厳しい状況に置かれている孤児たちを支えるため,まず100万円を目標に救援募金を行っている。集まった寄付は全額現地へ届けるとし,「今は、地震大国である日本が,戦争,地震,世界最大の難民を抱える人道悲劇を被っているシリアと共振するときです」と協力を呼びかけている。『クリスチャントゥデイ』(2023年2月10日付)
WCRP日本委員会平和研究所平和大学講座「宗教はコロナ後の共生社会をどう目指すか」
【日時】2022年3月10日(木)14:00‐17:00
完全原稿
「宗教はコロナウイルス後の社会をどう目指すか」(WCRP平和大学講座 2022年3月10日)第1章
第2章
第3章 ⇒
【講座趣旨】
私たちは,だれもがみな地球市民であると同時に,それぞれ国や地域において生活を営んでいます。それゆえ,地域社会が平和であることは,それがそのまま世界全体の平和に直結するものであります。このことが21世紀という時代の特徴だと言って良いでしょう。
しかし,私たちの間を分断し,共生社会作りを妨げるものは,貧富の格差,社会の不平等,テロや紛争など数多くあります。最近では,新型コロナウイルスの感染拡大がこれらの問題をいっそう深刻なものにしています。コロナ禍は,トリアージという名の下に,“いのちの選別”をすら生み出すに至りました。 WCRP平和研究所は2021年度のテーマとして「未来の地域社会の平和を目指して―あらゆる分断を乗り越える」を掲げています。そこで今回の平和大学講座では,未来の地域社会,ひいては地球社会の中で,私たちが互いに助け合う共生社会を構築するために,宗教の課題は何であるか,また宗教者はどう行動していくことが求められるか,皆様と共に考えます。
『中外日報』(2022年3月23日付)。
「御同朋(おんどうぼう)の社会をめざす運動」(実践運動) Pastor Yoshio Iwamura
日 時 : 2018年6月29日(金)午後3時~
場 所 : 西福寺 〒662-0844 西宮市西福町14-1
主 催: 阪神西組役員会
体験談: 神戸国際キリスト教会 牧師 岩村義雄
The 8th Volunteer-Do (= The Principle Way of Volunteer) “Ishinomaki Kahoku”, Tsutsujino ⑧ (November 21, 2017)
A volunteer is not a “movement”, but its more “activities” of “unpaid”, “voluntary” and “dialogue”.
Firstly, we do it “unpaid”. Participants pay their own travel expenses, food expenses, and accommodation expenses to go to the site. From the economic view, it is “unpaid working” and seems lost. There is a custom of reciprocity in Japan. If someone helped you by planting rice, you would help harvest in return. It has become an adhesion to join communities together. However, the volunteer-do never sells a favor and does not in return. We continue our activities with donations from hearty people. The word volunteer is derived from the English word “will” and it is also originally from “Volo (on one’s own free will)” in Bible.
Secondly, it is “voluntary”. It is distinguished from “奉仕 Houshi (= to serve)”. “Houshi” is originally from “to serve in honor”. Japanese dictionary defines “Houshi” as “Serve without considering the interests of the state, society, and authorities”. It includes the hierarchical relationship between a “servant” and a “recipient”. When “奉 Hou” got together with “亻(=person)”, the idea to think that appropriate to give a salary was born. From the Meiji Restoration, “paid” led by the “government” became common. Such as transportation expenses are allocated. After the Great Hanshin-Awaji Earthquake, NPOs were born nationwide like bamboo shoots after the rain. And paid volunteers increased without noticing it. If the activity cannot be a sub-organization of the “government” and is out of subsidy, it will fade away.
Thirdly, “dialogue” is the lifeline. If there is a “groan”, we immediately go to the place. You cannot be close together to the victims on the desk. It is an onsite-based activity. To together mean completely fitting into the situation and convenience of the other person. There is no chance to swing to the position that I want to volunteer but I want to do something fun now. It doesn’t ask for conditions, qualifications, and experiences. It shows a way of life through smiling, tone of voice, and “氣Ki” of attitude. It is based on individual activities, not movements. It is a way of life, so anyone can do volunteer work.
第8回日本宗教者平和会議
シンポジウム「ボランテイア・福祉・宗教」で対話集会
午前10時半~午後4時 場所:賀川豊彦記念館(神戸市中央区)4階
費用:1000円(学生無料・要申込) ← クリック
3人によるトークセッション 10時50分~12時40分
釈徹宗(如来寺住職)×木原活信(同志社大学教授)×≪動画参照≫岩村義雄
「キリスト教と福祉―新型コロナウイルスの救い―」(英文付)2020年4月19日
英国イスラーム教世界大会に招かれる 2015年8月21日~23日
「世界宗教者平和の祈りの集い」 エキュメニスティ
日 時 : 2012年8月2-4日
場 所 : 比叡山
マー・グレゴリオス・イブラヒム(シリア正教アレッポ大主教 Gregorios Yohanna Ibrahim the Syriac Orthodox Archbishop of Aleppo) 氏と2006年第8回世界宗教者平和会議以来の再会。シリア情勢について,共に祈る。 シリアの人々が「あたりまえの生活」ができればと願うにも,無力感に打ちのめされる。
京都新聞より
マー・グレゴリオス・イブラヒム(シリア正教アレッポ大主教)は,「多くの人が家を失い,虐殺が続き,すでに三万人以上の人々が亡くなった。国民の安全は全く保障されていない。国家が崩壊し分断されようとしている。シリアを抑圧する悪の手から自由にしなくてはならない。多くの市民が故郷に帰ることを熱望している。すべてのシリア国民が尊厳と信頼を取り戻し,流血を止めるために,皆さんの支援と祈りを」と訴えた。
また「為政者対反体制の争いという話ではなく,シリア国内すべてが混乱し,無茶苦茶な状態である」と語り,和平のために活動していたアナン特使が辞任したことについて「シリアで影響力の強いイスラームの指導者を中心にした,交渉の土台づくりを始めるべきだ」と主張した。
朝日新聞より
朝日新聞より
エキュメニスティ 第4回宗教者平和会議
日 時 : 2013年8月17日(土) 午後4時~7時
場 所 : 名古屋国際センター